前回は、お客様の特徴などをメモしておくことによるメリットや、その実例のほか、私がメモしている内容などをご紹介しました。

では今回は、実際にメモをしていたからこそ実感できたエピソードをご紹介しますね。今日から「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

誕生日サプライズや記念日を祝ってもらえた！

接客中にお客様の誕生日の話題で盛り上がったので、それをメモしておきました。

そして、誕生日が近くなった時に予約が入り「もうすぐ誕生日ですね」と、バースデーソングを歌ってあげました。すると、うるうる涙目になって喜んでくれたんです。こんな風にお祝いされたことは今までになかったと言っていました。

その数ヶ月後、私の誕生日が近づいていたとき、なんとお返しをくださったのです。これは全く予想外の逆サプライズ！結構感動しました。

こういうことをするためにメモを取るわけではないですが、「誕生日」をきっかけにお互いお祝いし合えたり、サプライズをしてもらえたりすることもありますよ。

続いてこちらは何度も会っている常連さんとのお話し。そのお客様と何気なく「もうすぐ出会って〇年ですね」と話したんです。何も期待せずに……。そうしたらなんと、次に会った時に「今日は何の日かわかる？」と聞かれました。

全く想像もつかず「？？？」な表情をしていると「出会って〇回目の記念日だよ」と、プレゼントを用意してくれたのです。

その時からこの日が毎月の記念日になり、必ず月1でその日に予約を入れてくれるようになりました。今では私もその日が「月1回の楽しみ」になっています。

 

メモしていたから助かった「恐怖系ストーカー客」との話

これは皆さんに体験してほしくはないことですが、メモがピンチを救ってくれたエピソードです。 

 

え、なんで？ 夜中に自宅マンションに…

仕事が終わって夜中に帰宅したある日のこと。その日は休憩もほぼなくてクタクタに……そして自宅マンションに到着すると、目の前に男の人が立っていました。正装して、花束を持っているのです。

顔をみると…なんと見覚えのあるお客さんでした。

「あ、あれ〇〇さんだ…」と。 

この方は、ほぼ毎日お店に来てくれていましたが、プレイ後に電話がしたいと言ってきて、「それができないともう指名しない」などと半強制的に帰宅後に電話をさせられたりしました。さらにお店で勝手に私のスマホを見るなど、かなり厄介でした。 

もちろん住所を教えるはずはないので、スマホを巧みに操作して住所を突き止めたようです。ニコッと微笑みながらこう言いました。

「おかえり。今日は時間に関係なく一緒にいたくて来たよ」と。

送迎スタッフと別れたばかりだったのですぐに戻ってきてもらい、なんとか対応してもらいましたが……。もしスタッフさんが戻ってこなかったらと思うとゾッとします。警察を呼んでも良かったレベルの恐怖です。

もちろんそのお客さんは出禁になりました。 

それでもまた現れるかも、という怖さもありましたがすぐに引っ越しをすることも難しく、そのままそこに住んでいました。少しずつ恐怖の記憶も薄れてきたある日、お店の電話が鳴りご新規様の予約が入ったのです。

予約の時間帯や服装の指定、コース時間など……「あれ？何かおかしい!?」とハッとしました。慌ててメモを見返すと、その出禁の男と全く同じだったのです。しかもオプションの種類まで。性癖って変わらないものですね。

会社の携帯か、新しい番号か？これまでと違う番号からの予約でしたが、メモのおかげで予約を未然に防ぐことができました。

これ以上何かあってはいけない、ということでスタッフさんとお客様が話をして、こっぴどく叱ってもらいました。それからその男の存在はこれっぽっちも感じません。本当にメモが役に立ったと心から思えた瞬間でした。

 

最後に

無理なくできることから始めてみて！

とはいえ毎日毎日、接客するたびにメモするのって正直面倒です。私も一日5、6人接客すると、休憩や食事が優先になりますし「あぁもう今日はいいや」ってなります。

だから、思うようにできなくても自分を責めないでくださいね。どうしても面倒な時は、日時と名前を書いて、色分けするだけでもOK。

・青色→次回も来てくれる見込み。良客

・黄色→変わった性癖など、特徴あり

・赤色→要注意。NGや出禁候補かも

こうしておくだけで、何もしないより何倍もお客様のことを思い出しやすくなりますよ。自分の身を守り、自分の今後に役立つメモ術が少しでも参考になれば嬉しいです。

高級デリヘルは創業20年以上を誇るマダム麗奈へ