「自律神経」の乱れを気にしている女性は多いと思います。けれど…自律神経を整えるためには、規則正しい食生活や睡眠が欠かせません。

いつもお仕事で忙しい女性の皆さんは、食事や睡眠に気を遣うのがなかなか難しいというの本音でしょう。そこで今回は自律神経を整えるのに効果的とされる食べ物や、すぐに試せる食習慣について解説します。

 

自律神経の基礎知識

まずは「自律神経」について簡単に知っておきましょう。

 

交感神経と副交感神経

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経によって成り立っています。交感神経は体を動かすときなど活動中に優位になる神経で、副交感神経は食事中や睡眠時など体がリラックスしているときに働く神経です。

2つの神経がバランスを取りながら脈拍や血圧、体温などを調節しています。しかし自律神経はストレスがかかったり、不規則な生活をしたりすると乱れやすくなってしまいます。他にもホルモンバランスの乱れや病気の影響で乱れることもあります。

 

自律神経が乱れるとどうなる？

自律神経が乱れると体に次のような不調が表れることがあります。

●頭痛

●めまい

●疲れやすい

●不眠

●便秘・下痢

●イライラ

●集中力が続かない

人によって体に表れる症状は異なりますが、ストレスの多い環境で不調が出やすくなったと感じる場合には、自律神経が乱れているかもしれません。

 

 

自律神経を整える食べ物5選

ここからは自律神経を整えるのに効果があるとされる食べ物を紹介します。どれも身近にあるものですので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

 

玄米

主食に白米を食べる機会の多い方は玄米や雑穀米に置き換えてみるのはいかがでしょうか。玄米は白米よりもビタミンB群やミネラルが多く含まれています。

とくにビタミンB6は神経の興奮を抑える成分を作り出すために欠かせない栄養素です。またミネラルの一つであるマグネシウムも神経の興奮を抑える効果があります。

 

大豆製品

大豆製品には「トリプトファン」という必須アミノ酸が多く含まれています。トリプトファンは幸せホルモンともいわれる「セロトニン」の材料となる成分です。

セロトニンは感情や精神面をコントロールして心の安定を保つ効果があるため、ストレスを感じている方は豆腐や納豆などの大豆製品を取り入れましょう。またセロトニンは夜になると「メラトニン」という睡眠を促すホルモンに変化します。そのため質のいい睡眠をサポートする効果も期待できるでしょう。

 

赤身魚

カツオやマグロなどの赤身魚にはビタミンB6が含まれています。ビタミンB6はトリプトファンからセロトニンを作り出すときに必要な成分で、自律神経を整える効果があるとされます。

赤身魚自体もトリプトファンを多く含む食品であるため、効率的にセロトニンを作り出すことができるでしょう。また良質なタンパク質や脂質を含み、献立に取り入れると栄養バランスがとりやすくなります。

 

トマト

トマトには「GABA（ギャバ）」という成分が多く含まれています。GABAは血圧を下げたりストレスを軽減したりする効果があるとされ、自律神経を整えるのにも効果的です。ストレスを感じやすい方や疲れやすい方は、1日1〜2個を目安にトマトを取り入れてみましょう。

またトマトにはビタミンCが含まれています。ビタミンCには肌を健やかに保つ効果がありますが、ストレスによって消費されやすくなるため意識的に摂取しましょう。

 

さつまいも

さつまいもには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は消化されないまま大腸まで届き、便のカサを増やすことで排便をスムーズにする効果があります。

腸には多くの神経器官があり、脳と関係が深いことから「第二の脳」とも呼ばれています。食物繊維を摂ることで腸内環境が改善されると、脳にも良い影響をもたらし自律神経を整えられるのです。

 

自律神経を整える食習慣とは？

食べ物だけでなく食習慣も改めることでさらに自律神経を整えていきましょう。

 

食事のリズムを一定にする

お仕事の関係で食事をとる時間が毎日バラバラになっている方はいませんか？できるだけ毎日同じ時間に食事を摂るようにすると、体内時計が安定して自律神経も整いやすくなります。忙しくて時間を固定するのが難しい場合は、休日だけでも食事のリズムを決めてみましょう。

 

バランスよい食事を心がける

自律神経が整う食べ物ばかりを食べるのはおすすめしません。栄養バランスが偏って体調を崩せば、新たなストレスが生まれて逆に自律神経が乱れてしまうからです。ご飯やパンなどの主食にタンパク質中心のおかず、野菜やきのこ中心の副菜をそろえ、バランスのいい食事を心がけてください。

 

腹八分目を意識する

お腹いっぱいになるまで食べ過ぎてしまうと、胃や腸に負担がかかって自律神経が乱れる原因となります。腹八分目を意識し、食べ過ぎにならないよう注意しましょう。

 

お酒の飲み過ぎに注意

お酒は交感神経を刺激するため、飲み過ぎは自律神経が乱れる原因となります。ただしお酒好きの方が無理に我慢をするとかえってストレスになってしまうため、適量にとどめるよう心がけましょう。

 

食事に気を配って毎日をアクティブに！

今回は自律神経を整えるのに効果的な食べ物や食習慣について解説しました。疲労やストレスがたまると、自律神経が乱れ、体をうまくコントロールできずにさまざまな不調が現れます。

特に女性は生理周期によるホルモンの影響を受けやすいため、自律神経が乱れやすいものです。本記事で紹介した食べ物や食習慣を取り入れて、元気にお仕事を頑張りましょう！

 

 

 

 

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