常にお腹が張っていて便秘気味…という方は多いと思いますが、特に冬になると便秘に悩まされる方もいるそうです。中には、便秘が原因で急激な腹痛に悩まされる方も。もしかすると、その原因は冬の寒さが関係しているかもしれません。

そこで本記事では、冬の寒さが腸内環境に与える影響と便秘の対策方法について紹介します。

 

冬の寒さは腸内環境にどう影響する？

冬の寒さは体を冷やし、腸内環境を悪くさせます。体が冷えると交感神経が優位になり、体温を保とうと血管が収縮されます。その結果、腸内に届く血流も少なくなり胃腸機能が落ちて便秘になるのです。

しかし体を温めるだけでは便秘対策として不十分です。寒さ以外にもストレスが胃腸に影響するので、様々な方向からアプローチすることが大切なのです。

それでは続いて体を冷やさないための方法、さらにおすすめの腸活方法を紹介します。

 

寒さが原因の便秘改善は【漢方薬と薬膳】で！

冬の寒さで起こる便秘には、漢方薬や食材で胃腸の弱りを補いながら温めるのが効果的。

無理やり排便を促しても根本的な解決にはならないので、こちらを参考にして取り入れてみてください。まずは漢方薬から。

 

八味地黄丸（はちみじおうがん）

体を温めることで、胃腸を含めた全身の機能低下を改善します。体力が中等以下の疲れやすく四肢が冷えやすい方、尿量減少または多尿でときに口渇がある人に向いています。

胃腸機能の低下による便秘の方は、尿トラブルも併発している方が多い傾向に。この漢方薬は、尿量減少や多尿、ない尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿にも効果があるため、これらの症状がある場合は便秘と一緒に改善できる可能性があります。

 

続いて、5つの食材をおすすめします。

・白ごま

五臓を潤して全身の調子を整えてくれます。肌の乾燥対策にも効果的です。

 

・くるみ

エイジングケアや滋養強壮にいい食材で知られていますが、便秘予防にも効果的です。ただし、ニキビなどの炎症がある肌荒れ時や下痢の症状がある場合は避けましょう。また高カロリーなので食べ過ぎには注意です。

 

・黒きくらげ

血液をサラサラにしてくれ、血を補ってくれる働きがあります。体が冷えて血流が滞っている状態を改善することで、弱った胃腸による便秘に効果が期待できます。食物繊維も豊富です。

 

・スパイス（コショウ・サンショウ・シナモン）

コショウやサンショウは、胃腸を温めてくれます。お腹の内側から、弱った機能を戻してくれるのです。

もしシナモンが身近ではないという方がいれば、シナモンアップルやチャイティーを摂ってみてください。りんごの整腸作用とシナモンのお腹を温めるW効果で便通をサポートしてくれます。チャイにはシナモンが入っていて、ホットで飲むことでシナモンとの相乗効果が期待できます。

 

・ニラ

足腰の冷えや疲労回復に効果が期待できます。体を温める作用に加えて内臓機能を高められる作用があり、冷えからくる便秘や食欲がないときに役立ちます。

 

腸活で便秘対策を！

冬でも便秘知らず！を目指すために、腸活をスタートさせましょう！  腸内環境を整えるために、いい食べ物や行動を取り入れましょう。

 

起床後にコップ1杯の水分とストレッチを

便を直腸へと送るぜん動運動は夜間に行われているため、基本的に起床後には排便準備が整っています。それでも排便されないのは、体が排便習慣を身につけていないから。

起床後にコップ1杯の水分をとってストレッチをすると、腸が刺激されてスムーズな排便につながります。

 

ゆっくりじっくり噛んで食べる

食べ物を消化して栄養を吸収するのが胃腸の仕事ですが、消化に必要なパワーは非常に大きなものです。あまり噛まずすぐに消化されない状態が続くと、徐々に胃腸が疲れて弱ってしまいます。

胃腸の機能を低下させないためにも、ゆっくりじっくり噛むことを心がけましょう。

 

腸内フローラを整える

腸内フローラとは、腸内細菌が種類ごとに腸の壁にびっしりとくっついている状態をいいます。そして腸内フローラが整うというのは、善玉菌と悪玉菌の種類や数のバランスが整い健やかな状態を指します。

• 発酵食品を食べる
• 乳酸菌サプリを飲む

といった方法で善玉菌を増やし、腸内環境を整えてみてください。

 

しっかり水分をとる

水分不足は便を硬くさせ、便秘につながります。小まめに水分をとり、全身に潤いを与えましょう。

ただしコーヒーやアルコール類は水分補給ができる飲み物に含まれません。これらは利尿作用があり、水分が抜けてしまうためです。

 

ストレス解消も大切

ストレスは胃腸や脳、身体機能など様々な機能を低下させるため、ストレス解消の時間をなるべく毎日作ってください。

冬におすすめの方法は、ゆっくりお風呂に入ること。これだけでもストレスを大きく軽減できます。

その他、まずは自分を褒めること。体の保湿ケアやストレッチなど、体の内側、外側から自分を労ってあげることが大切です。

 

最後に

冬の寒さによる便秘は、血行不良による胃腸機能の低下が原因で起こることが多く、その他の生活習慣による原因が複雑に絡まっているケースが多いようです。

「胃腸機能を元に戻す」ことを意識しながら体を温め、日頃の生活習慣の見直しや腸活を行ってみましょう。

今日も笑顔でお仕事を頑張れるように、腹痛対策や肌荒れの予防に努めていきましょう。

 

 

 

 

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