夜が長い秋、特に深夜帯に働いている皆さんは疲れがたまっていませんか？

「夜長（よなが）」という季語をご存知かと思いますが、これは秋になり夜の時間が長くなることを表しています。

陽が落ちて暗い時間帯が長くなると、深夜や早朝に働く女性にとっては勤務が長く感じ、心身ともに疲れを感じやすくなるもの。

そこで今回、そんな皆さんにおすすめしたいのが「山芋」を使ったご飯です。実は山芋には、溜まった疲れを解消してくれる栄養素がたくさん入っていて、昔から滋養強壮の食材とされてきたのです。

 

昔から精がつくといわれてきた「山芋」の力

山芋は、疲労を回復してくれる「ビタミンB群」と滋養強壮に役立つ「酵素」が豊富です。

ビタミンB群は、摂取した糖質を効率よくエネルギーに変換してくれるため、疲労軽減に役立ちます。

これらの酵素には「アミラーゼ」「カタラーゼ」「ジアスターゼ」などがあり、新陳代謝の活発化や胃腸機能を助ける働きにより滋養強壮効果が期待できるのです。

 

メリットは他にもたくさん

山芋は体の疲労をケアしてくれるだけでなく、美容効果も期待できます。山芋には抗酸化作用や整腸作用があり、インナーケアができるのです。

またカリウムも多く含まれているため、むくみ対策に効果も発揮します。「いつまでも若々しくキレイでいたい」「スラっとした脚を手に入れたい」と思うのは、女性なら当然ですよね。

山芋は、そんな願いを叶えてくれる食材なので、ぜひ積極的に食べてくださいね。

 

簡単薬膳レシピ

それでは続いて、山芋に含まれる芋の種類とおすすめの調理法を紹介します。まずはこれらの種類を知っておきましょう。レシピの幅が広がりますよ。

 

山芋に含まれる芋の種類

山芋は、芋の名前ではなく「長芋」「自然薯（ジネンジョ）」「大和芋」といった、ヤマノイモ科ヤマノイモ属に部類される芋の総称です。

ちなみに、長芋は自然薯、大和芋に比べて100gあたりのカロリーが少なくヘルシーなので、ダイエットには長芋がおすすめです！

 

【100gあたりの摂取カロリー】

●長芋：64kcal

●大和芋：119kcal

●自然薯：118kcal

 

簡単薬膳レシピ①『長芋のねばとろ丼』

【材料】

長芋：1/4（1本丸ごと買ってきた場合）

白米：適量

刻みのり：適量

卵黄：1つ

 

＜作り方＞

1.長芋を1本買ってきた場合は1/4に切る

2.長芋をすりおろす

3.白米にすりおろした長芋をかける

4.卵黄を一つ落とす

5.刻みのりをかけて完成

 

長芋は生で食べたほうが栄養素をそのまま摂取することができます。また、卵黄をのせることで、疲労回復の相乗効果、タンパク質や良質な脂質を摂取でき、健康・美容効果が期待できます。

刻みのりには、美しい髪を作るのに必要なミネラルが含まれています。

 

簡単薬膳レシピ②『自然薯かけそば』

【材料】

自然薯：1/2（1本丸ごと買ってきた場合）

そば：1人前

卵黄：1つ（お好みで）

刻みねぎ：適量

めんつゆ（蕎麦つゆ）：適量

 

＜作り方＞

1.自然薯を1本買ってきた場合は1/2に切る

2.自然薯をすりおろす

3.白米にすりおろした自然薯をかける

4.お好みで卵黄を一つ落とす

5.刻みねぎとめんつゆ（または蕎麦つゆ）をかけて完成

 

そばは低GI値（血糖値の上昇のしやすさを示す値）で血糖値が上がりにくい上に、タンパク質や食物繊維なども摂れるのでダイエット中もおすすめです。

また、お好みで卵黄をつけると、ビタミンやタンパク質、良質な脂質をプラスできます。

刻みねぎには、血液をサラサラにする効果や抗酸化作用があるので、そばの上にかけて食べると健康・美容に◎

 

レシピの芋は変更してもOK！

今回、例としてそれぞれ長芋や自然薯を使ったレシピを紹介しましたが、もちろん両方とも長芋でも構いませんし、どちらも別の山芋を使っても構いません。

そのときに食べたいもの、安かったものなどで食材を選んで作ってみてくださいね。

 

深夜勤務の疲れ感じず秋を乗り切って

当記事で解説したように、山芋には疲労回復に効くビタミン、滋養強壮に効く酵素がたくさん含まれています。

さらに、抗酸化作用や整腸作用、カリウムによる水分排出のサポートもしてくれるので、美容のインナーケアもできる「スーパーフード」なのです。

「疲れた時は山芋！」と覚えておいて、連日の深夜勤務に負けない体力を蓄えておいてくださいね。

 

 

 

 

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