生理不順にお悩みの女性は多いかもしれません。生理不順はストレスをはじめとしたさまざまな原因によって引き起こされます。たかが生理不順と放置していると、将来妊娠しにくくなったり、思わぬ病気に気付かず、そのまま悪化する恐れもあります。

 

今回は生理不順を改善させる食べ物や生活習慣について解説します。不順が解消できてホルモンバランスを安定させれば、今よりもっと元気にお仕事できますよ。

 

生理不順とは？

生理不順とは月経の周期や期間が不安定だったり、正常の範囲を外れたりする症状のことです。生理は25〜38日の周期で起こるのが通常ですが、さまざまな要因によって乱れてしまいます。生理不順には以下の4つのタイプがあります。

●頻発月経：月経が25日よりも短い周期で起こる

●稀発月経：月経が38日よりも長い周期で起こる

●過少月経：1～2日程度の期間で月経が終わる

●過多月経：1週間以上の期間で月経が続く

 

1度や2度ずれたくらいであれば、それほど気にする必要はありません。また10代の女性ではまだ体が未熟であり、生理周期が安定しにくいため問題となる場合は少ないようです。ただし初潮から数年経っていて生理周期が安定した後に生理不順となった場合は、婦人科の受診を検討しましょう。なお3か月以上生理がない場合は「無月経」といわれます。

 

生理不順の原因

生理不順となる原因はさまざまです。

●ストレス

●過度なダイエット

●激しい運動

●冷え

●婦人科系の病気

 

どれか1つが原因となっている場合もあれば、2つ以上の原因が重なって生理不順を引き起こしている可能性もあります。特に若い女性では過度な「痩せ願望」から、厳しい食事制限や過度な運動をともなう無理なダイエットによって、生理不順や無月経となるケースが増えています。

また、たかが生理不順だと放置していると、思わぬ婦人科系の病気に気付かず悪化させてしまう危険性があるので注意が必要です。長期間にわたり生理不順が続いている場合や、痛み・違和感を感じたときは婦人科を受診してください。

 

生理不順に効果的な食べ物

生理不順を改善するためにはバランスのいい食事が欠かせません。ここでは特に積極的に摂りたい食べ物や栄養素について詳しく解説します。

タンパク質

肉・魚・卵・大豆製品・乳製品にはたんぱく質が多く含まれています。筋肉や皮膚だけでなくホルモンもタンパク質からできています。ホルモンバランスを正常にするためにもタンパク質は欠かせない成分です。

またダイエットをしている方や糖質に偏った食事をしている方は、タンパク質が不足しがちです。なるべく毎食タンパク質が摂れるよう意識してみましょう。

 

大豆製品

納豆や豆腐などの大豆製品にはイソフラボンが含まれています。イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに構造がよく似ているため、体内でも同じような働きをします。エストロゲンの不足を補い、さまざまな体の不調を改善してくれるでしょう。

 

亜鉛

牡蠣・うなぎ・牛赤身肉・レバー・ごま・豆類には亜鉛が多く含まれています。亜鉛は女性ホルモンに分泌を促したり、子宮内の環境を整える効果があり、生理不順改善にも効果的です。

 

生理不順を改善する生活習慣

生理不順を改善するためには食べ物だけではなく、生活習慣の見直しも大切です。

 

3食しっかり食べる

摂取カロリーが少なすぎると、不健康に痩せてしまいます。過度なダイエットは生理不順の原因となるため、3食きちんと食べてカロリーが不足しないようにしましょう。毎日同じ時間に食事をするのが理想的ですが、難しいときもありますよね。忙しくてもサッと食べられるおにぎりを用意するなど、食事をしっかり摂れるよう工夫してみてください。

 

基礎体温を記録する

基礎体温は毎日決まった時間に測定する体温のことです。女性はホルモンバランスによって体温が変動するため、記録を付けることで排卵の有無や月経周期を確認できます。生理不順でお悩みの方は、まずは基礎体温を付けて排卵が正常に起きているか確かめてみましょう。生理不順で婦人科を受診する際にも、基礎体温の記録表を持参すると原因究明に役立ちます。

 

ストレスを溜めないようにする

ストレスは生理不順を引き起こす大きな要因の一つです。何が自分にとってストレスになっているのか、自分の生活や環境を振り返ってみましょう。ストレスの原因となっているものを取り除くのが効果的ですが、難しい場合は自分なりのストレス解消法を見つけてみてください。

●趣味に没頭する

●美味しいものを食べる

●ゆっくり入浴する

●買い物をする

●スポーツで汗を流す

●友人や家族と会って話す

 

リラックスをしたり運動をしたりと、その人によってストレスの発散方法は異なります。上手にストレスを解消して生理不順を改善しましょう。

 

睡眠をたっぷりとる

睡眠不足が続くと自律神経が乱れて女性ホルモンの分泌が不安定になり、生理不順を招く原因となります。特に夜職の女性は勤務時間が不規則なため、思うように睡眠がとれないこともあるでしょう。昼寝をうまく取り入れたり、勤務時間を調整したりして睡眠不足にならないように気を付けてみてください。

 

健康的な食事で生理不順を予防しよう

生理不順はさまざまな原因によって引き起こされます。ほとんどの場合はストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れが原因です。食べ物や生活習慣に気を遣うだけでも改善することがありますので、自分にできることから実践してみてください。

生理不順を解消して、今日も元気にお仕事に取り組みましょう！

 

 

 

 

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