そもそも食事でバストアップはできる？

「食事に気をつければバストアップできるの？」と疑問に思う方もいるでしょう。結論からいうとバストアップできる可能性はありますが、必ずできるとはいえません。なぜならバストのサイズは遺伝的な要因が大きく、加えてある程度の大きさは25歳前後で決まってしまうとも言われています。

それでも、食生活とバストサイズの関係性は高く、「食生活を整えることでバストのサイズを本来の大きさに戻せる」可能性があるのです。

私たちの体を作る材料は基本的に食べ物から摂取します。そのため偏った食生活をしている方は、食事を改善することで少しずつ体の状態を良くすることができます。

バストサイズも同様で、栄養素が偏っていたり無理なダイエットで痩せすぎていたりすると、バストを支える土台ができていてもバストが小さくなってしまうのです。

バストアップに効果がある栄養素

まずは、バストアップに効果があるとされる栄養素について解説します。

たんぱく質

たんぱく質は皮膚や筋肉をはじめ、臓器や血液、爪や髪の毛など私たちの体を作る主要な成分です。バストは90％が脂肪、10%が乳腺で構成されています。ほとんどが脂肪ですが、それを支えるのは「クーパー靭帯」と「大胸筋」です。これらはたんぱく質でできているため、バストアップには欠かせない栄養素といえるでしょう。

またバストを大きくする働きのある女性ホルモンの分泌を促す効果もあります。

大豆イソフラボン

豆腐や豆乳などの大豆製品には大豆イソフラボンという成分が含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンである「エストロゲン」に構造が似ていて、体内でも女性ホルモンと似たような働きをします。バストは乳腺が発達していて太いほど、それを保護するために多くの脂肪組織が周りにつきます。

つまりバストサイズは乳腺の発達具合によって左右されるのです。大豆イソフラボンは乳腺の発達に働きかけるため、バストアップに効果があるとされています。

ビタミンC

ビタミンCは体内でコラーゲンを作り出すのに関わっている栄養素です。バストを支える「クーパー靭帯」はコラーゲンでできているため、ビタミンCをとることでこの組織を強く維持できます。クーパー靭帯は加齢によって伸びてしまい、それが垂れたバストの原因となります。

ビタミンC自体がバストを大きくするわけではありませんが、張りのあるきれいなお椀型のバストを維持するために重要な成分です。

ビタミンE

ビタミンEは女性ホルモンの代謝に関わっています。脳下垂体という部分に働きかけて女性ホルモンの分泌を調節する働きがあるため、バストの維持や安定化に必要です。また血行を良くする働きがあり、バストアップに良いとされる栄養素を全身に運びます。

ビタミンCと同じくそれ自体が直接バストを大きくするわけではありませんが、細胞の老化を防ぐ効果もあり、女性にとって必要な栄養素です。

バストアップを目指すならこの食材

つづいてバストアップに効果的とされる、食べ物と栄養素を具体的に紹介します。

鶏肉

鶏肉は低脂質・低糖質でありながらたんぱく質が豊富です。効率的にたんぱく質を摂りたいなら、比較的多く摂ってもカロリーオーバーになりにくい鶏肉を食べるようにするといいでしょう。そのまま食べられるサラダチキンはコンビニなどで手軽に手に入ります。

大豆飲料

大豆イソフラボンを手軽にとるなら豆乳などの大豆飲料がおすすめです。大豆イソフラボンは1日当たり50mg程度とるのが理想的ですが、大豆飲料は紙パック1本（125ml）で十分に補えます。

朝ごはんの飲み物を豆乳に置き換えたり、間食として取り入れたり、またスープやクリーム煮などの料理にも使ったりできます。

アボカド

アボカドにはバストアップに効果があるとされるたんぱく質・ビタミンC・ビタミンEなどの栄養素が含まれています。鶏肉や豆腐などとも相性がよく、加熱せずにそのまま食べられるため料理に取り入れやすいのも魅力です。またバストアップには脂質の摂取も必要ですが、アボカドには良質な油が多く含まれています。

栄養バランスに気をつけてバストアップする

今回はバストアップに効果があるとされる栄養素や、それを含む食べ物について紹介しました。バストアップしたい方は、今回紹介した食べ物を無理なく取り入れてみてくださいね。ただしそればかり大量に食べるような極端な食生活は避けましょう。

栄養が偏り体調を崩してしまっては、バストアップどころではありません。全体的な栄養バランスは偏らないように意識しつつ、バストアップを目指していきましょう。