【episode01】矢澤麗奈の決意「マダム麗奈の誕生秘話」
2025/05/11
2025/05/11
マダム麗奈について
#マダム・クロード
#高級デリヘル
#高級店
みなさん、こんにちは!
マダム麗奈グループの松井忠司です。
これは、私たちマダム麗奈グループの創設者である“麗奈ママ”こと矢澤麗奈に教えて頂いた「マダム麗奈の誕生秘話」です。私たちは麗奈ママのことをママと呼び、敬意と親しみを持って接していました。
どうぞ最後までご覧ください。
2001年に日本初の高級店として生まれた『マダム麗奈』ですが、私が入社したのは、その2年後の2003年、今から22年前のことでした。
引用:Wikipedia
2004年の春、その日僕たちは社員旅行でラスベガスに来ていました。
目の前で「セリーヌ・ディオン」が熱唱しています。
ここは、ラスベガスにある“シーザーズ・パレスコロシアム”。
3万人以上は軽く入るだろうと思われる壮大な会場のボルテージは最高潮に達していて、興奮と熱気に包まれていました。
「す、すごい…、これが世界の歌姫と言われている“セリーヌ・ディオン”なのか…!!」
彼女は史上最多売上記録を持つほか、全世界での総売上枚数も2億枚を超えている世界の歌姫です。
目の前から伝わってくるパーフェクトなオーラ…、息が止まりそうになって、もう言葉なんて出てきません――。
今まで聞いたことのない凄まじく突き抜けた声量と圧倒的な歌唱力に心が震え、なぜか僕の涙腺は崩壊して涙が止まらなくなっていました。
これが世界レベルなのか…。
英語なんて全く分からないのに勝手に涙が溢れて鳥肌が立つなんて…、いったい僕のカラダで何が起こってるんだろう。
「本物の感動って、こういうことを言うんだ!」
唯一無二の歌声で伸び伸びと歌い上げられる彼女の名曲の数々に酔いしれた2時間は、あっという間に終わり、熱狂と感動の余韻に浸りながら会場を後にしました。
すると、後ろから声が掛かります。
「まっちゃん!今からママの部屋でみんなで映画を観ようって話になってんだけど、来る?」
内勤スタッフの吉村君でした。
「えっ?、ああ…、うん、もちろん行くよ!」
「そっか、じゃあ待ってるねー!」
僕はラスベガスに来て、1日で負けていいギャンブルの金額を決めていました。
それは、3万円まで。
そうです。1日3万円負けたらギャンブルをやらないというルールを決めていたのです。
情けないことに、今日の分の3万円はすでに午前中になくなってしまいましたけど…。
だから、「セリーヌ・ディオン」の公演が終わったあとはショッピングに出かけるか、部屋でのんびりするかしか選択肢がなかったのです。
暇だし、ちょうどよかったな…。
それに、日本では営業に集中しているから、ママやみんなとゆっくり話なんて出来ないからね。
「あ、いらっしゃい!こっちこっち!」
「お邪魔しまーす!」
ママの豪華なスイートルームにお邪魔すると、支配人が1人、内勤スタッフが2人いました。
「あ、ママ、お疲れ様です!」
「あら、まっちゃんいらっしゃい!そこ座っていいわよ」
「ありがとうございます!」
「みんな、ワインでいい?」
「はい、いただきまーす!」
「ピザやフルーツはフロントに注文してあるから、そろそろ届くはずよ…」
「うわぁ、嬉しいです!ありがとうございます!」
「お腹ペコペコだね…」
「会長はカジノだから私たちだけではじめましょう…」
「はい!」
こうして、ママを含めて5人で映画鑑賞会がはじまりました。
…
しかし…。
よくよく考えてみると、シーザーズ・パレスホテルの部屋で観られる映画って、全て英語なのです…。
はじまったのはいいけど、英語の音声だから何て言ってるのか、みんな分かりません…笑
わかるのは、ママだけでした。
ママはフランス語、英語、日本語の三カ国語が話せるトリリンガル才女なのです。
そんなわけで、案の定、静かに映画だけを観るってことにはならず、自然と雑談になっていきました。
家族のこと、仕事のこと、将来のこと…
みんな思い思いに語りはじめます。
そして、話しの流れの中で、僕は以前から知りたかったことをママに質問してみました。
「そういえば、ママが“マダム麗奈”を創設しようと思った切っ掛けって何ですか?」
「あら…?話したことなかったかしら…」
「はい、まだ聞いたことないです。」
「あ、俺も聞きたい!」
「私も知りたいです!」
「ぜひ教えてください!」
…
「そう…、それじゃあ、お話しするわね…」
こうして、僕たちはママから「マダム麗奈」の創設背景を聞くことができました。
東京で生まれ育った麗奈ママは、高校を卒業した後にフランスに留学。その後、パリに本社を置くラグジュアリーブランドにて広報担当として活躍しますが、25歳になったときに退社し、帰国します。
10代の頃から「起業したい」「何かビジネスを始めたい」という夢は持っていましたが、その具体的な内容までは色々と迷うところがあったようです。
しかし、その道しるべとなったのが、帰国する少し前に偶然手にした「マダム・クロード」の自叙伝でした…。
この本との出会いを今考えると、不思議だったと言います。
昔から読書が大好きだったママは、暇さえあれば書店巡りをしていて、その日も休日だったこともあり、パリの「リヴォリ通り」を歩いていました。
引用:Google Map
すると、古くて重厚感のある本屋が目に留まったので、気になって建物の中へと入っていきます。
ちなみに、本屋が好きな理由はいろいろあるようです…。
店内の雰囲気、本が持つ独特の香り、そして何よりも予期せぬ一冊に出会えるという期待感…。
沢山の本が整然と並んでいる景色を見ると、いつも胸が高鳴ります。たまに、この一冊一冊の本を書くのにどれほどの時間がかかったんだろう…。一体どれだけの人が関わったんだろう…。なんて想像することもあるようです。
店内で本棚を眺めながら出会いを探していく至福の時間…。
沢山の中から、装丁の美しさを見て…、少しでも気になったら実際に手に取り、概要に目を凝らす…。
興味が湧くものがあれば購入するのだが、なかなか気に入った本がない…。
しばらくすると、奥にある看板が目に留まります。
「ん?、自叙伝コーナー?」
どうやら、入口から一番離れた奥のスペースにそのコーナーはあるようでした。
気になって看板に誘われるがまま進んでみると、そこには様々な有名人の自叙伝が並んでいました。
しかし、不思議なことに、なぜか興味が湧いたのは、下の台に平積みされた場所にあった「クロードの告白手帳『Madam』」でした。
その本からは、なんだかインスピレーションのようなものを感じたそうです――。
「聞いたことない人だけど、読んでみようかな…」
ママは支払いを済ませた後に自宅に帰り、書斎にこもりながら本を開いて文字を追っていきます。
頭の中で意味を考えながら、時間が経つのを忘れてしまうほど耽読しました…。
そして、読み終えたあと――。
「この人、すごいわ…!」
それは、思わず口から出た言葉でした。
深い感銘を受けたママは、それから「マダム・クロード」について詳しく調べます。
パリにある本屋をほとんど回り、国立図書館にも行きました。さらに、日本にいる友人に頼んで翻訳本まで送ってもらいます…。
マダム・クロードは「クロード・グリュデ」とも呼ばれていました。
1923年7月にフランスで生まれた彼女は、第2次世界大戦の終戦後、永久不変の真理に気づきます。
それは「人がお金を払う用意があるのは二つだけ。食べ物とセックス」だということ。
そんな彼女は38歳のとき、友人からシャンゼリゼ通り近くにあった売春宿を受け継ぐことになったわけですが、なんと、その宿を2年かけて世界中の富裕層に甘美な夜を提供する秘密の最高級売春宿「マダム・クロードの館」へと成長させたのです。
紹介者なしではドアを叩くことすらできなかったようです。
この「マダム・クロードの館」を利用するために必要な料金は当時で、少なくとも1000ドル以上(ドル換算)と言われ、それ相応の価値のある高級売春婦たちを500人余りも抱えていたとのこと。
当時の1000ドルといえば、郊外の街に小さな家が建てられるほどの金額と言われています。
彼女は、月に20人ほどの志願者が来た場合、その中から1人だけを選んだそうです――。
このように厳選採用され、マダムの手によって育て上げられた娘たちは、美しくて品がある洗練された華麗な超一流の女へと変貌し、“館”の名は欧州上流社会を中心に世界中に知れ渡ります。
こうして、1960年代から70年代にかけて「マダム・クロードの館」は好況を享受、フランス売春婦ネットワークの頂点まで駆け上がることになりました。
クロード曰く、夫は妻を愛しているが、時には冒険したり慰めが欲しいと思うときがある。その心の隙間を埋めてあげて、夫婦関係を充実させることもまた、娘たちの役目だと。
彼女は生涯にわたり、顧客の名を口にしたことはありませんが、非公開の自叙伝を執筆した「ウィリアム・ステイディアム」によると。
顧客リストには、ジョン・F・ケネディ元米大統領や「20世紀最大の海運王」と言われた、ギリシャのアリストテレス・オナシス。そして、リビアの最高指導者カダフィ大佐に、イランの皇帝だったパフラヴィー2世、アメリカの映画俳優であるマーロン・ブランド。その他、当時のフランス内閣の半分の名前が載っていたと言います。
ちなみに、ドミニカ共和国の外交官であった「ポルフィリオ・ルビロサ」は、ポロチームの勝利に貢献した男性へのご褒美に「マダム・クロード」の電話番号をプレゼントしたという有名なエピソードも残っているのです。
このときに彼が言ったのは「いいかい、そこは淫売宿ではないんだ。だから無愛想な態度は絶対とらないように!」と、釘を刺されたらしいです。
つまり、紳士的な態度で臨むようにとアドバイスされたってことになります。
さらに驚いたのは「クロードの館」を巣立った娘たちの中には、アラブの皇太子妃やリオの女王、イタリアの王妃、伯爵夫人や公爵夫人、それ以外にもフランス映画界を代表する有名な女優になる人物も存在したんだとか。
70年代に、あるジャーナリストが週刊誌にこんな記事を書きました。
「もしも、ホテルリッツやプラザ・アテネのエレベーターで、とてもエレガントで、完璧なメイクアップをし、シャネル五番と歯磨きの匂いのする上等の美女が、あなたのことをくだらない男を見るような見下ろすようなしぐさをしたら、彼女はクロードの“娘”だと思って間違いないだろう。そして、その後、彼女が誰と一緒だったかわかれば、必ずや確信するだろう」と――。
ちなみに、彼女の生き様はジュスト・ジャカン監督によって、1976年に映画にもなっています。
このように、欧州上流社会を中心に世界中のVIPを魅了してきた「マダム・クロードの館」ですが、なぜこれほどまでに伝説をつくれたのか。
――その秘密は幼少期にまで遡ります。
1909年にパリで高級ファッションブランドの“シャネル”を開業した「ココ・シャネル」と同じように、幼少期を修道院で過ごしたマダム・クロード…。その生活で培った厳しい経験は、華やかな世界で成功した二人の共通点なのかもしれません。
引用:Wikipedia
マダムはとにかく娘達の教育には注意を払っていました。
なぜなら、商売の相手が相手だけに、トラブルやスキャンダルを起こしてはならないからです。
約束は必ず守る、食後はキチンと歯を磨き、靴も常に綺麗にしておく、全身の肌と髪を美しく保ちながら、カラダの中で1番清潔に保っておかないといけない性器の洗浄方法、食卓でのマナー、ワイングラスとウォーターグラスの見分け方、知性と教養、上品な立ち居振る舞い、清潔感のある身だしなみ、正しい姿勢で歩くために必要な柔軟でしなやかな筋肉の維持。
などなど…、しっかりと躾られます。
さらに、一週間に一度は、ドクターの検診を受け、マダムに証明書を見せなければ仕事ができないという仕組みになっていました。
ただ、お金が欲しかった、目の前の出来事から逃げ出したかっただけの娘たちは、マダムの元で磨かれ、お客のもてなし方を心得て、社交界で自由に振る舞う術を身に着けていくのです。
当たり前のことばかりですが、教育の根底にあるのは、厳格な戒律に則った修道院での「規律正しい生活」で身についたものなのでしょう。
挨拶の仕方、正しい姿勢、しぐさ、首や手の動かし方、あらゆる社交シーンでの振舞い方を修道院で教えられました。
例えば、マダムが5歳のころです――。
「暑いわぁ~、ひどい汗!」
運動中に汗をかいた、ある女の子に、シスターが言います。
「マドモアゼル。男の子は汗をかくけど、女の子はかきませんよ。暑さは感じるだけです。」
これは、寄宿生活でのほんの一部の話ですが、他の女性たちに差をつける作法と心得を、彼女たちの一生のためにと、シスターは幼少期から叩き込んでくれたのです。
たった1本の電話で、世界中の富裕層のもとに華麗な娘が現われ、男達に悦楽を与えたあと、報酬と共に、パリにある「マダム・クロードの館」に帰っていく娘達。
日本で有名な、あの経営の神様と崇められた、松下幸之助氏でさえ、妾が10人以上もいて、大変好色であったと知りました。
「英雄色を好む…」
これは、偉業を成し遂げる人物は、精力的に女性を好む傾向があるという意味のことわざですが、松下幸之助氏がそうであったように、きっと、世の成功者の男性のほとんどに当てはまることなのでしょう。
クロードは娘たちを、男性の性的な満足を求める本能的な欲求だけじゃなく、全てにおいて満足させられるように魅力ある女性に育て上げました。
「私も、魅力ある素敵な女性を育ててみたい!」
「日本にはまだ存在していない『マダム・クロードの館』を再現したい!」
「多くのエグゼクティブに、夢と感動を届けてみせる!!」
そう強く決意して、ママは帰国します。
世間一般では「性産業」にまだまだ偏見がありますから、今後は嫌悪を抱かれたり理不尽な扱いを受けることもあるでしょう。
昔から存在する女性蔑視、浅い知識で「性産業」を軽んじる風潮のはびこる日本なので、批判にさらされ、誹謗中傷を受けることだってあるのかも知れません。
しかし…。
「私は負けない!!」
必ずいつか、そのネガティブなイメージの全てを根底から覆してみせる!!
そして、すぐには無理かも知れないけど、いつか必ず、日本人が「性産業」に対して抱いている排他的な意識を払拭させてみせる!!
そう、心に誓ったのです。
「開業資金は多い方がいいわよね…、どれくらい用意しておいた方がいいのかしら…」
日本に帰ってきたママは、ざっとシミュレーションしてみました。
「事務所はマンションの一室でいいとして、あとは、パソコン…、送迎用の車、広告費に備品関係…、そうだ!一人で電話を受けて、一人で送迎するわけにはいかないから、やっぱりスタッフはいるわよね…」
「それに初日からオーダーが入るわけじゃないし…、半年間は売上がなくても大丈夫なようにしておかないと…」
そうすると…。
「あぁ…、今の貯金じゃ全然足りない!」
「あと、最低でも300万は必要だわ…。」
いろいろと考えた結果、一番効率のいい仕事をして資金を稼ぐことにしました。
「短時間で高収入な仕事じゃないとね…、できれば、1年後には開業したいし…」
こうして、さんざん悩んだ結果、ママが選んだ仕事は会員制高級クラブのホステスだった。
場所は銀座…
引用:Pixabay
日本を代表する繁華街で富裕層が多く集まる街だ。
では、なぜ、ホステスという仕事を選んだのか…
その理由は3つあります。
まず一つ目に、給料が高いこと。銀座の高級クラブのホステスの給料は、日給3万円ほどでした。しかし、それ以外にもバックシステムが設けられていて、売上に応じてさらに収入が増える可能性があったからです。
そして、二つ目に人脈を広げたかったから。銀座は日本の水商売において最高峰と認識されている場所です。だから、政界・財界・芸能界など、一流のお客様との人脈づくりに有利になると考えたのです。
最後は、3ヶ国語を話せることが強みだと考えました。銀座は、国際交流の場としても重要な役割を担っています。もし、接待などで日本人のお客様が外国人の方をお連れになった場合、私が通訳の役割も果たせると思いました。
以上が銀座でホステスをしようと決意した理由です。
いくつか面接に行きましたが、最終的には給与や労働環境で決めましたね。
こうして私は銀座のクラブでホステスとして働き始めました。
でも、最初の一ヶ月間は大変でしたよ。
なにせ、はじめての経験ですからね、何をどうしたらいいのか…
でも、その店の大ママがとても優しい人で、一から丁寧に教えていただいたので、感謝しかありません。
水割りの作り方、接客方法、名刺交換の仕方、メールの返信方法、御礼状の書き方など…
本当にありがたかったです。
教えていただいた内容は多すぎてすべて説明することは難しいですが、とにかく、私が徹底したのは、毎朝自宅に届く新聞4紙に目を通すこと。会話についていけないと致命的ですからね。
そして、お名刺をいただいた翌日には必ず本人に「 御礼状 」を書いて郵送しました。
さらに、お客様からの電話やメールにはすぐに対応し、同伴はできるだけ断らない。もし、営業中に指名が重複して席に付けなかった場合は怒らせないようにアフターにも積極的に付き合います。
あとは、お客様のお誕生日には必ずお祝いのメッセージを送り、お店にいらっしゃる場合は負担にならない程度の心のこもった品をプレゼントしました。
もし、お店にいらっしゃらない場合は、プレゼントを会社までお持ちするか、郵送で送りましたね。
あとはそうですね…。
1週間のうち3日はマネージャーに車を出してもらって、お菓子やお弁当を作って会社訪問もやってました。
さらに、たまに誘われるゴルフにも行ってましたよ。だって、お客様は拘束時間の長いゴルフに付き合ってくれるホステスのところへ飲みに来てくれますからね。
こうして、努力の甲斐もあり、私のお客様はどんどん増えていきました。給料も右肩上がりで貯金も急激に増えましたね。
ちょうどこの頃、私に運命の出会いがあります…。
それは、ホステスをはじめて半年くらい経ったころでしょうか。
その人の名前は“賢治さん”。
彼はまだ30代なのに、大手広告代理店の役員で、非常に優秀な方でした。次期社長候補とも言われていて、社会性にあふれ、豊富な知識と高いマネジメント能力を持ち、誠実で優しかったです。
彼の周りにいる人達から話を聞くと、仕事でも優れた成果をいくつも上げているとのこと。
私は色恋営業が苦手で、今まで一度もやってきませんでした。
お客様から口説かれたときは「今は仕事に集中したくて、どなたかとお付き合いすることは考えられないのです。」と、上手にかわしてましたね。
でも、彼だけはなぜか最初から心が揺さぶられました。
一緒にいると、底抜けの温かさに包まれて、幸せを感じてしまう…。
そんな自分に気づかされました。
賢治さんは、今の「マダム麗奈グループ」の会長であり、私の夫です。
そういえば後日、会長からママの第一印象を伺いました。
どうやら一目惚れだったようですね。
会長が接待で銀座にある会員制高級クラブを利用したとき、席の前方を歩いている麗奈ママが視界に入ります。
その時、彼女の姿以外の景色が、全て霞んで認識できませんでした。
それは、衝撃的な出会いだったといいます。
人生で初めて「一目惚れ」と言う感情を抱いてしまった相手…。
それが、麗奈ママだったようです。
脳天に雷が落ちてきたのではないだろうかと言うほどの衝撃が、カラダ全身に駆け巡り、今まで歩んで来た人生の中で、これ程までに自分の心をかき乱す女性に出会ったことがなかったと言います。
それからというもの、接待をしている席での記憶は途切れ途切れ…。
なにせ会長は、ママを一目見た瞬間から魅了され、視線を外す事が出来ない状態のまま目で追っていたからです。
聴覚や視界は、彼女以外の全てを遮断し、他を認識しないのだから仕方がない。
それからすぐに指名して、初めて言葉を交わす瞬間が訪れます。
ママは整った端正な顔立ちに178cmの長身からなるスリムなボディライン、そして品のある立ち振る舞いと洗練された麗しき佇まい、体の内側から輝くような白い肌と指先までエレガントな所作、お店のホステスさんの中でも群を抜いて際立っていて、そのすべてが完成された美女でした。
話をしてみると、聡明で才能にあふれ、繊細で教養が豊富だった。
すっかり夢中になってしまった会長は、それからというもの、毎日のようにお店に通ったらしいです。
「ママ、調べてみたらさ。東京都内のデリヘルの金額って60分16,000円が多いよ。90分だと24,000円…」
「そうね。知ってますよ…」
「どうせやるならさ、60分16,000円の方がいいんじゃない?」
「それはダメよ、ターゲットが違うもの…、それに『マダム・クロードの館』は最低でも一晩1000ドルよ?今の1ドル120円で計算したとしても本当なら120,000円になるわよね…」
「でもさ、『マダム・クロードの館』では本番があったわけでしょ?日本では法律上それはできないよ?」
「うん、わかってる。だから少し安くするわ。スタートは90分、料金は7万円からにしようと思うの…」
「な、7万円!?それでも高すぎじゃない?」
「大丈夫大丈夫、その金額でも価値があると思ってもらえるように、レディを育てるから。」
その後、会長とママはいろいろと話し合いました。
そして、最終的にはレースクイーン、モデル、タレント、芸能人など、最初から特別なステイタスを持っている女性をVIPレディとしてスタートさせ、90分7万円の料金を設定しました。それ以外の、学生、OL、人妻さんなど、一般の女性に関してはCLUBレディとして90分5万円からのスタートを決めました。
こうして、マダム麗奈は2001年の春、日本初の高級店として誕生することになります。
ママが銀座で働き始めて、ちょうど1年半が過ぎた頃でした。
いかがでしたでしょうか。
ラスベガスでママから伺ったOPENまでのストーリー。そして、会長から伺ったママとの出会い。
僕たちは食い入るように話しを聞きました。
ちなみに、OPENしたあと、会長は仕事を辞めてママと結婚します。そして、そばにいながら全力でサポートしたそうです。
WEB制作・プロモーション・マーケティング、そのすべてにおいて、会長の人脈も加わった「マダム麗奈」は売上を加速度的に伸ばしていきます。
同時に、麗奈ママが手塩にかけて育て上げた超一級の価値を持ったレディたちも、多くのエグゼクティブのお客様にとって“必要不可欠”な存在へと成長していったのです。
機会があれば、創業初期の出来事も記したいと思いますので、ご期待いただければと思います。
以上、最後まで御覧戴きまして、誠にありがとうございました。
高級デリヘルは創業20年以上を誇るマダム麗奈へ
この記事の執筆者
松井忠司
マダム麗奈グループ運営オフィスの常務取締役。2003年より店舗運営に携わり、長きに渡りその手腕を発揮。現在は、どのスタッフよりもグループの歴史に精通する唯一の存在に。本サイトでは、創業当時の理念やグループの成り立ちを記事に認め、女性キャストや社員への有益なアドバイスを届け、ひいては業界を牽引するような人材教育の一端を担う。
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