「冷え」に悩んでいる女性はとても多いと思います。解消法のひとつとして運動習慣をつけて筋肉を増やす方法がありますが、忙しいとトレーニングの時間を確保するのも難しいですよね。

そこで、もっと手軽に「冷え」を解消したいなら、食生活を見直して内側からの「温活」に取り組んでみてはいかがでしょうか？　今回は体を温める食べ物や食習慣など、冷えを解消する食事について紹介します。

 

「冷えやすい」女性の特徴

お仕事で忙しい女性の中には、冷えで悩んでいる女性の多くは、お仕事など日頃の忙しさが要因のようです。皆さんは、以下に当てはまりませんでしょうか？

 

●筋肉が少ない

●運動習慣がほとんどない

●痩せすぎ

●偏った食生活

●朝ごはんを食べない

●入浴せずにシャワーで済ませる

 

このように時間がないと、無意識に体が冷えやすい習慣になってしまいます。また女性は女性ホルモンの影響で体が冷えやすくなることもあります。当てはまる項目が多い方で、冷えに悩んでいる方は要注意。体を温める「温活」を取り入れるといいでしょう。

 

温活で体調変化を

温活とは、基礎体温を上げて冷えからくる体調不良を改善することです。冷えによる体調の変化は人によって異なりますが、肩こり・疲れやすい・便秘・下痢・肌荒れ・免疫力が下がる・生理不順などが挙げられます。

ストーブなどに頼らなくても内側から熱を生み出しやすくなる「温活」をすれば、慢性的に悩んでいる体の悩みが解決するかもしれません。

 

体を温める食生活

手軽に始められる温活の1つが「体を温める食べ物」を普段の食事に取り入れること。いつもの食生活にプラスしたり、料理を作るときにちょい足ししたりすることで簡単に摂ることができます。まずは体を温める食べ物について、注目の成分や簡単な取り入れ方など詳しく見ていきましょう。

 

1.しょうが

生のしょうがには「ジンゲロール」という成分が含まれており、血流促進効果が期待できます。手足の先まで血を巡らせるため、末端冷え性にお悩みの方には特におすすめです。

また、ジンゲロールは乾燥させたり加熱したりすると「ショウガオール」に変化します。ショウガオールは体内で熱を作り出すのを助け、体の芯から温める効果が期待できます。体温が低い方は加熱したしょうがを摂取するといいでしょう。

すりおろして温かい飲み物に入れたり、細かく切って鍋やスープにプラスしたりするだけで簡単に取り入れられます。ただししょうがは胃腸への刺激が強いので、1日10ｇ程度にとどめ、摂りすぎには注意しましょう。

 

2.唐辛子

辛いものを食べた時に体の中からポカポカして汗をかいた経験はありませんか？  これは唐辛子に含まれる「カプサイシン」という辛味成分によるもので、血行促進や体温上昇効果が期待できます。

ただし唐辛子は摂りすぎると逆に体を冷やすともいわれています。それはカプサイシンの発汗効果により、体温を下げ過ぎてしまうからです。温活で唐辛子を取り入れるときはじんわり汗がにじむ程度にとどめ、大量に汗をかくほど食べないようにしてください。

唐辛子を刻んでパスタや漬物に加えたり、一味唐辛子を麺類やスープに一振りしたり、適量を上手に取り入れてみましょう。

 

3.根菜

東洋医学ではにんじんやかぶ、大根などの根菜類には体を温める効果があるとされています。理由は水分が少なくミネラルが豊富だからです。

トマトやきゅうりなどの夏野菜は水分が多く、体を冷やす効果があるとされています。ミネラルは体内の代謝には欠かせない成分で、積極的に摂ることで代謝を上げる効果が期待できます。

また根菜類は硬く十分な加熱が必要になるため、煮物やスープ、カレーなど温かい料理に使う機会が多いですよね。根菜類を摂るよう心がけると温かい料理を食べるようになるため、自然と体が温まるでしょう。

 

4.肉・魚・卵

体を内側から温めるためには、熱を生み出す器官である「筋肉」が必要です。筋肉量を維持するためには、良質なタンパク質の摂取が欠かせません。とくに肉や魚、卵には良質なタンパク質が含まれています。

タンパク質は摂取するだけでも代謝するときに熱を生み出します。冷えにお悩みの方は1日3回の食事で必ず摂るように心がけてみましょう。

 

さらに温活！体を温める食習慣

体を温める食べ物が分かったところで、次に温活に必要な食習慣を紹介します。両方を意識して、温活効果をパワーアップさせましょう！

 

温かい食事をとる

当たり前に思われるかもしれませんが、温かい食事は体を温めます。最近ではダイエット目的や忙しさから、食事をサラダだけ、果物だけで済ませる女性も少なくありません。飲み物もどちらかというと冷たいものばかり飲んでいるという方もいるのではないでしょうか。

胃腸が冷えると体を冷やすだけでなく他の体調不良にもつながりやすいです。ぜひ寒い季節だけでもサラダをスープに替えて、体を温めてみてください。

 

朝ごはんを食べる

若い女性の中には朝ごはんを食べないことが習慣化している方もめずらしくありません。しかし体温は寝ている間に低下しています。寝起きに朝ごはんを食べると、体を効率よく温めることができ、1日を通して代謝が上がります。朝ごはんは消化によく、糖質とタンパク質を摂れるメニューにしましょう。

 

食べすぎない

大量の食べ物が入ってくると、それらを消化しようとして胃腸などの消化器官に血流が集中します。すると熱を生み出す器官や手足の先の血流が少なくなり、体を冷やしてしまうのです。食事は腹八分を心がけ、食べ過ぎないように注意しましょう。

 

寒い冬は特に内側から体を温める

今回は忙しくて運動などをしにくい方に向けて、普段の食事で冷え対策ができる内側からの「温活」について解説しました。

冷えは万病のもとともいわれ、自分は冷え性だからと放置するのはよくありません。特に女性は筋肉が少なくホルモンの影響を受けやすいことから、体が冷えやすい特徴があります。体を温める食べ物や食習慣を取り入れて、冷え知らずなカラダで元気にお仕事を頑張りましょう。

 

 

 

 

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