冬になると抜け毛や髪質の悪さが気になるようになった方はいませんか？　実は、冬は寒さが原因で頭皮や髪のトラブルが起きやすいのです。

そこで今回は「お客さんに褒められる髪を目指す！」ために、冬の寒さが頭皮環境を悪くさせるメカニズム、薬膳や漢方薬を用いた対策方法を紹介します。

 

寒さが頭皮環境を悪くする？

寒さが頭皮環境を悪くする理由は「血行不良」です。寒さで体が冷えると血管が収縮して血行不良となり、食べ物から得た栄養を全身に運べなくなるのです。

加えて、頭皮の乾燥も原因の一つです。

乾燥により皮膚に含まれる水分が蒸発すると頭皮のバリア機能が低下します。その結果、紫外線ダメージを受けやすくなり、乾燥の悪化や髪の発毛・育毛にかかわる細胞の破壊・機能低下が起きるのです。

 

 

やがて髪に大きな悪影響を与える

頭皮環境が悪い状態が続くと、髪にこのような変化が現れます。

• 抜け毛が増えて薄毛につながる
• 髪がパサつく
• 枝毛や切れ毛が増える

これらは、髪や髪を作る細胞の栄養不足で起きます。全身の血行を改善し、栄養が全身を巡りやすくすることが大切です。

 

薬膳で頭皮を守る

寒さから頭皮環境を守るために「血行不良改善・からだをあたためる食材」「髪に栄養を与える黒い食材・赤い食材」を使ったレシピがおすすめです。

 

なぜ、黒色と赤色の食材が髪にいいのかというと、「患部と同じ色のものを食べるといい」という薬膳の考えがあるからです。日本人の髪は基本的に黒いため黒い食材、そして血の色を連想させる赤い食材が髪にいいとされてきました。

＜血行不良改善・体を温める食材＞

体を温め血行を促す食材は、ダイコン、レンコン、ゴボウ、ショウガ、唐辛子などがあります。

 

＜黒い食材・赤い食材＞

黒い食材▶︎黒キクラゲ、黒ごま、黒豆、わかめなど

赤い食材▶︎レバー、トマトなど

 

薬膳レシピの考え方

上記の食材は、このような料理に取り入れてみてください。

• ダイコン・黒キクラゲ・わかめ→汁物
• レンコン→はさみ揚げなどの主菜
• レバー→レバニラなどの主菜
• ゴボウ→汁物やきんぴらなどの副菜
• トマト→サラダやピザの具材などトッピング
• 黒ごま・唐辛子→薬味のトッピング
• ショウガ→ティーや生姜焼き、汁物の味付け

 

漢方では血不足も抜け毛や髪質悪化の原因！

抜け毛や髪質の悪化には、血流を促しながら血を補う漢方薬が用いられてきました。

 

当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）

虚弱体質で寒がりで冷え、貧血、むくみ、肩こりなどがある人に向いています。血を補い巡りをよくすることで体を温めます。

胃腸が弱い人は、嘔吐や腹痛、下痢といった副作用がみられることを理解しておいてください。

 

加味逍遥散（かみしょうようさん）

虚弱体質よりで肩がこり、めまい、頭痛、のぼせや発汗、イライラ、不安などの症状がある人に向いています。月経異常や更年期症状といった婦人科系の症状によく用いられます。

著しく胃腸が弱い人は、下痢や食欲不振などの副作用がみられるためおすすめできません。

 

最後に

お客様に喜ばれる美髪のためには、冬の寒さに負けない頭皮環境が必要です。日頃から体をよく温め、血流をよくする方法を取り入れて、いい環境を保っておきましょう。

血の巡りをよくする食材や漢方薬も取り入れながら、自慢の艶髪を手に入れて今日も仕事を頑張りましょうね♪

 

 

 

 

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